クマバチに刺された女の子。

昔話です。

 

忘れもしません、小6の朝の教室でした。

 

人だかりができていました。

 

その人だかりの真ん中はS子さんの席でした。

 

何事だろうと人をかき分けてS子さんの姿を見た時ぶったまげました。

 

長かった髪はもうなくて、丸刈りの頭がありました。

 

その髪を刈った頭に、コールタールのようなものが手のひら大に丸く塗ってありました。

 

男まさりのS子さんも、さすがに神妙な顔で椅子に座っていました。

 

みんなどうしたのかとS子さんに声をかけていました。

 

静かになった頃S子さんは事情を話し始めました。

 

おてんばなS子さんでしたから遊ぶのは男の子とでした。

 

小学校から一番遠いところに住んでいたS子さんは、野山が遊び場だったようです。

 

その「事件」のあった日も雑木林で遊んでいたそうです。

 

誰かがあるものを見つけて、これは何だろうということになり、持っていた棒でバシバシとたたいたそうです。

 

彼女も一緒にたたいたそうです。

 

彼女が言うにはそれはクマバチの巣だったそうです。

 

当然ハチは攻撃してきます。

 

必死で逃げたけど頭を刺されたと言いました。

 

みんな息をのんでその話を聞きました。

 

クマバチというハチは、人をこんな姿にまでさせるのかと驚いたものです。

 

今思えば、よく命が助かったものです。

 

たくさん刺されれば命を奪われます。

 

S子さんはさすがに懲りたのかしばらくはおとなしくしていたようです。

 

ハチが一番攻撃的になる季節は秋です。

 

気をつけたいものです。