二人のコレクターが身近にいます。

私の友人には、二人、コレクターかもしれないという友人がいます。

 

一人は文筆で生計を立てています。

 

文筆業といわれる世界について、私はあまり詳しくはないのですが、文筆業にも大手の出版社の正社員として仕事をする人もいれば、正式な契約とは別に文章を提供する場合などもあるようで、彼の場合正確なことは分かりませんが、相当な精神的なエネルギーを必要とするようです。

 

夕方に電話をしたりすると、「疲れて何もする気がしない」という言葉をよく聞きます。

 

「日々創造」、これは相当な困難さが伴うようです。

 

彼はささやかな楽しみを持っています。

 

それはエヴァンゲリオンに関係したフィギュアや、そのサウンドトラックのCDなどを、オークションで探して購入することです。

 

かつてテレビで放映されていた「電車男」の部屋ほどではなさそうですが、かなり集めたと言っていました。

 

実は私はエヴァンゲリオンのことはあまりよく分からないのです。

 

数えるほどしか見ていません。

 

登場人物の名前は忘れてしまいましたが、ある少女が「このまま死にたくない!」と叫ぶことで、それまでの殻を破ったように、驚くべき変貌を遂げていくシーンがありました。

 

彼はそのようなドラマティックなシーンをこれらのフィギュアを眺めることで彼の心によみがえらせているのではないだろうかと想像します。

 

もう一人は、アコースティックギターマニアと言ってもいいかも知れません。

 

1年程前に久しぶりに彼の自宅に遊びに寄りました。

 

ひとしきり話した頃、彼は何となく悪いことでもしてしまったかのような口調で言うのです。

 

「また買ってしまったんですよ」と。

 

彼が奥から持ってきたのはどれも有名なメーカーのグレードの高いものでした。

 

私の目はたぶん丸くなっていたでしょう。

 

彼のギターテクニックはけっして上手とはいえません。

 

でも彼はギターが大好きなわけです。

 

許せるのは、彼はそれらを買って、投資の対象にしてはいない、オールドの市場にそれらを出そうとは思っていないことでした。

 

でも正直、私はうらやましかったのです。

 

最近湿度調節のできるギターの保管庫を買ったそうです。